(趣旨)

第1条　この規則は、消防組織法(昭和22年法律第226号)第16条第2項及び第23条第2項の規定に基づき、精華町消防吏員及び消防団員(以下「隊員」という。)の訓練及び礼式について必要な事項を定めるものとする。

(訓練の目的)

第2条　訓練の目的は、隊員を諸制式に熟練させ、その部隊行動を確実軽快にし、厳正な規律を身につけさせ、消防諸般の要求に適応させるための基礎を作ることにある。

(礼式の目的)

第3条　礼式の目的は、礼節を明らかにして規律を正し、隊員の品位の向上を図るとともに、和衷協同して隊員の団結をきよう固にし、もつて消防活動に際し、有効適切な措置をとらせることにある。

(点検の目的)

第4条　点検の目的は、隊員の職務遂行に必要な諸般の状況を検査し、その不備の点は、これを整備又は反覆訓練の上是正し、もつて消防一体の実をあげることにある。

(用語及び符号の意義)

第5条　この規則において使用する用語の意義は、次のとおりとする。

(号令、命令及び指示)

第6条　号令、命令及び指示は、次の各号に掲げるところによる。

(信号)

第7条　口頭の号令で不十分な場合は、部隊を指揮するため、別表第2に掲げる信号を用いることができる。

(訓練の主眼)

第8条　訓練の主眼は、次の各号に掲げるところによる。

(計画及び実施上の留意事項)

第9条　訓練の計画及び実施上留意すべき事項は、次の各号に掲げるところによる。

(指揮者)

第10条　指揮者は、特に服装、姿勢、態度を端正にし、号令を明快にし、かつ適切な説明を行うとともに、自ら模範を示すものとする。

(目的)

第11条　各個訓練の目的は、個人を鍛練し、部隊訓練の基礎を作ることにある。

(主眼)

第12条　各個訓練の主眼は、規律心を養い、確実軽快な動作に習熟させ、厳正な態度を身につけさせることにある。

(各個訓練の留意事項)

第13条　各個訓練の実施上留意すべき事項は、次の各号に掲げるところによる。

(基本の姿勢)

第14条　基本の姿勢は、隊員の動作において基本となる姿勢であり、厳正かつ端正にして、しかも気力が充実し、いかなる号令にも直ちに応じ得られるものでなければならない。

(休めの姿勢)

第15条　休めの姿勢は、「整列休め」及び「休め」の二とおりとし、休めの姿勢をとらせるには、「整列―休め」又は「休め」の号令をかける。

(右(左)向け)

第16条　右(左)向けをさせるには「右(左)向け―右(左)」の号令をかける。

(半ば右(左)向け)

第17条　半ば右(左)向けをさせるには、「半ば右(左)向け―右(左)」の号令をかける。

(後ろ向き)

第18条　後ろ向きをさせるには、「まわれ―右」の号令をかける。

(速足行進)

第19条　速足行進の歩の長さは、かかとからかかとまでおおむね0.7メートルとし、その速度は1分間におおむね120歩とする。

(速足行進の停止)

第20条　速足行進を停止させるには、「速足―止まれ」の号令をかける。

(右(左)向け発進)

第21条　停止間から行進を起すと同時に、右(左)へ方向変換させるには、「右(左)向け前ヘ―進め」の号令をかける。所望の方向又は目標に向かつて発進させる場合は、方向目標を示したのち、号令をかける。

(行進中の右(左)向け)

第22条　行進中に右(左)へ方向を変換させるには、「右(左)向け前ヘ―進め」の号令をかける。

(右(左)向け停止)

第23条　行進中停止と同時に右(左)に向かせるときは、「右(左)向け―止れ」の号令をかける。所望の方向に向つて停止させる場合は、方向又は目標を示したのち号令をかける。

(斜行進)

第24条　行進中に斜行進させるには、「斜めに右(左)ヘ―進め」の号令をかける。

(行進中の後ろ向き)

第25条　行進中後ろ向きをさせるには、「まわれ右前ヘ―進め」の号令をかける。

(駆け足行進)

第26条　駆け足行進の一歩の長さは、かかとからかかとまでおおむね0.8メートルとし、その速度は1分間におおむね180歩とする。

(速足行進から駆け足行進への移行)

第27条　速足行進から駆け足行進をさせるには、「駆け足―進め」の号令をかける。

(駆け足行進から速足行進への移行)

第28条　駆け足行進から速足行進に移らせるには、「速足―進め」の号令をかける。

(駆け足行進の停止)

第29条　駆け足行進を停止させるには、「駆け足―止れ」の号令をかける。

(駆け足行進の後ろ向き)

第30条　駆け足行進中後ろ向きをさせるには、「まわれ右前ヘ―進め」の号令をかける。

(足踏み及び足踏みの停止)

第31条　足踏みをさせるときは、「足踏み―始め」又は「駆け足足踏み―始め」の号令をかける。

(足踏みから速足(駆け足)への移行)

第32条　足踏みから速足(駆け足)に移らせるには、「前へ(駆け足)―進め」の号令をかける。

(足の踏み変え)

第33条　足の踏み変えをさせるには、「足を―変え」の号令をかける。

(目的)

第34条　部隊訓練の目的は、部隊活動の基礎を鍛練することにある。

(主眼)

第35条　部隊訓練の主眼は、部隊の団結力、規律、士気及び協同動作を向上し、正確で軽快な部隊行動を訓練するとともに、指揮者の指揮能力を向上することにある。

(部隊訓練の種別)

第36条　部隊訓練は、小隊訓練、中隊訓練及び大隊訓練とする。

(命令の予告及び動作の監視)

第37条　大(中)隊訓練に際し、中(小)隊長はあらかじめその中(小)隊の行おうとする動作を小声で指示又は手信号で合図することができる。

(部隊訓練の留意事項)

第38条　部隊訓練の実施上留意すべき事項は、次の各号に掲げるところによる。

(指揮者の位置)

第39条　指揮者は、通常、部隊の掌握及び訓練に最も適切な位置にあつて指揮を行う。

(隊員の確認)

第40条　部隊の集合が終わつたとき指揮者は、番号を呼称させ、人員の確認を行うものとする。

(番号)

第41条　番号を呼称させるときは、「番号」の号令をかける。

(部隊訓練の準備)

第42条　部隊訓練を行うためには、あらかじめ、この節第2款の規定にしたがい、分隊で訓練を行うものとする。

(小隊の編成)

第43条　小隊は、3分隊に分け、分隊は10人の隊員をもつて編成する。ただし、人員の都合により増減することができる。

(小隊の隊形)

第44条　小隊の隊形は、小隊横隊、小隊側面縦隊及び小隊縦隊とし、第1図から第3図までのとおりとする。

(横隊の集合)

第45条　小隊を横隊に集合させるには、基本の姿勢をとり、右手を垂直に上げ、「集まれ」の号令をかける。

(縦隊の集合)

第46条　小隊を縦隊に集合させるには、基本の姿勢をとり、右手を垂直に上げ、「縦隊に―集まれ」の号令をかける。

(小隊長の位置)

第47条　小隊長は、小隊が横隊に整列している場合は、右翼分隊長の右方おおむね1.5メートルに位置し、側面縦隊の場合は、先頭分隊長の前方おおむね1.5メートルに位置し、縦隊の場合は、中央前方おおむね1.5メートルの所に位置する。

(横隊の整とん)

第48条　横隊を整とんさせるには、「右(左)ヘ―ならえ」の号令をかける。

(側面縦隊の整とん)

第49条　側面縦隊を整とんさせるには、「ならえ」の号令をかける。

(縦隊の整とん)

第50条　縦隊を整とんさせるには「ならえ」の号令をかける。

(整とんの的確)

第51条　横隊の整とんを的確にするためきよう導を出して行うものとする。

(右(左)向き)

第52条　横隊が右(左)向きをしたときは、偶数員(奇数員)は、斜め1歩前進し、奇数員(偶数員)の右(左)に出て伍ごを組み、側面縦隊となる。ただし、両翼分隊長は、各自その位置で右(左)向きをする。

(後ろ向き)

第53条　横隊又は縦隊を後ろ向きさせるには、第18条の規定により行う。この場合、横隊にあつては、両翼分隊長及び欠伍ごは前列につくものとする。

(横隊の直行進)

第54条　横隊の直行進のきよう導は、常に右方とし、特に左方とする場合又は必要がある場合は「きよう導左」の号令による。

(縦隊の右(左)向け発進)

第55条　縦隊を停止間より行進を起すと同時に、右(左)へ方向変換させるには、第21条の規定により行う。

(行進中の右(左)向き及び後ろ向き)

第56条　横隊又は側面縦隊で行進中の小隊を、右(左)向きさせるには、「右(左)向け前ヘ―進め」の号令をかける。

(側面縦隊及び縦隊行進中における整とん)

第57条　側面縦隊及び縦隊の隊員は、常に旧正面側にある列員又は基準列員を基準に整とんしながら行進し、きよう導の後方にある隊員は、きよう導の進んだ線を踏み、その他の隊員は、前方の隊員の進んだ線を踏んで行進する。

(斜行進)

第58条　斜行進を行う場合は、第24条の規定により行うものとし、列員の肩は互に平行し、右(左)斜行進の場合は、列員の右(左)肩は右(左)列員の左(右)肩の後ろにならなければならない。

(みち足)

第59条　みち足をさせるには、「歩調やめ」の号令をかける。

(行進の停止)

第60条　小隊を止まらせるには、「小隊―止まれ」の号令をかける。

(横隊の方向変換)

第61条　横隊を停止間及び行進中において方向変換させるには、「右(左)に向きを変え―進め」の号令をかける。

(側面縦隊及び縦隊の方向変換)

第62条　側面縦隊及び縦隊を方向変換させるには、「くみぐみ右(左)ヘ―進め」の号令をかける。

(側面縦隊及び縦隊半ば方向変換)

第63条　側面縦隊及び縦隊を半ば右(左)へ方向変換させるには、「くみぐみ半ば右(左)ヘ―進め」の号令をかける。ただし、45度以外の方向変換は、目標を示したのち、この号令をかける。

(側面縦隊の横隊変換)

第64条　側面縦隊から、同方向に横隊を作らせるには、「左(右)へ並び―進め」の号令をかける。

(行進中の横隊の側面縦隊変換)

第65条　行進中の横隊を、同方向に側面縦隊として行進させるには、「右(左)向けくみぐみ左(右)へ―進め」の号令をかける。

(解散)

第66条　小隊を解散させるには、「別れ」の号令をかける。

(中隊の編成)

第67条　中隊の編成は、第43条の規定に準じ、おおむねこれを3小隊とし、第1から第3までの番号を付ける。

(中隊の隊形)

第68条　中隊の隊形は、中隊横隊、中隊縦隊、中隊併立縦隊、中隊側面縦隊、中隊並列縦隊及び中隊直列縦隊とする。

(中隊横隊)

第69条　中隊横隊は、横隊の小隊を横につらねた隊形で、第4図のとおりとする。

(中隊縦隊)

第70条　中隊縦隊は、横隊の小隊が縦に重なつた隊形で、第5図のとおりとする。

(中隊併立縦隊)

第71条　中隊併立縦隊は、中隊縦隊を側面に向けた隊形で、第6図のとおりとする。

(中隊側面縦隊)

第72条　中隊側面縦隊は、側面縦隊の小隊が縦に重なつた隊形で、第7図のとおりとする。

(中隊並列縦隊及び中隊直列縦隊)

第73条　中隊並列縦隊は、縦隊の小隊を横につらねた隊形で、第8図のとおりとする。

(中隊の集合)

第74条　中隊の集合は、第45条及び第46条の規定を適用する。

(中隊長及び小隊長の位置)

第75条　中隊横隊及び中隊縦隊の場合の中隊長の位置は、第1小隊の右翼分隊長の右方おおむね1.5メートルとし、小隊長の位置は、各小隊の中央おおむね1.5メートルに位置する。

(整とん)

第76条　中隊を整とんさせるには、小隊の整とんに準じて動作する。

第77条　併立縦隊及び並列縦隊の隊形にある中隊を整とんさせるには、指揮者は、基準小隊を示し、「ならえ」の号令をかける。

(整とんの的確)

第78条　横隊及び縦隊の隊形にある中隊の整とんを的確にするため、きよう導を出して行うものとする。

(縦隊の右(左)向き)

第79条　縦隊の隊形にある中隊が、右(左)向をしたときは、各小隊は、第52条第1項の規定によつて動作をし、第71条に定める併立縦隊となる。

(併立縦隊の左(右)向き)

第80条　併立縦隊の隊形にある中隊が左(右)向きをしたときは、第52条第2項の規定によつて動作をし、第70条に定める縦隊となる。

(横隊の右(左)向き)

第81条　横隊の隊形にある中隊が右(左)向きをしたときは、各小隊は、第52条第1項の規定によつて動作をし、第72条に定める側面縦隊となる。

(側面縦隊の左(右)向き)

第82条　側面縦隊の隊形にある中隊が左(右)向きをしたときは、各小隊は、第52条第2項の規定によつて動作をし、第69条に定める横隊となる。

(横隊及び縦隊の後ろ向き)

第83条　横隊及び縦隊の隊形にある中隊が後ろ向きをしたときは、各小隊は、第53条の規定によつて動作をし、各小隊長は、その位置で後ろ向きをする。

(行進の原則)

第84条　中隊の行進については、第33条、第38条及び第54条から第60条までの規定によつて実施するほか、この目の規定による。

(長距離行進)

第85条　長距離行進は、直列縦隊で行うものとする。

(縦隊の直行進)

第86条　縦隊が直行進を行う場合は後方小隊のきよう導は、その前方小隊のきよう導の進んだ線を踏み、そのきよう導から常におおむね8メートルの距離を保つものとする。

(併立縦隊及び並列縦隊の行進)

第87条　併立縦隊及び並列縦隊が行進を行う場合は、指揮者は、通常、基準小隊を示し、かつ、必要があるときは、その小隊のきよう導の行進目標を示すものとする。

(行進中の右(左)向き及び後ろ向き)

第88条　中隊訓練における行進中の右(左)向き及び後ろ向きは、第79条から第83条までの規定に準じて行う。

(行進中の併立縦隊及び側面縦隊の左(右)向き停止)

第89条　行進中の併立縦隊又は側面縦隊を止めて、直ちに側面に向つて縦隊又は横隊を作らせるには、「左(右)向け―止まれ」の号令をかける。

(みち足)

第90条　中隊のみち足は直列縦隊の隊形で行い、第59条の規定を準用する。

(方向変換及び隊形変換)

第91条　中隊の方向変換及び隊形変換は、前に規定した諸制式によつて実施するほか、この目の規定による。

(縦隊及び横隊の方向変換)

第92条　縦隊の方向を変えさせるには、「右(左)に向きを変え―進め」の号令をかける。

(併立縦隊及び並列縦隊の方向変換)

第93条　併立縦隊及び並列縦隊の方向を変えさせるには、「右(左)に向きを変え―進め」の号令をかける。

(縦隊から横隊への変換)

第94条　縦隊から同方向に横隊を作らせるには、「横隊作れ―進め」の号令をかける。

(側面縦隊から縦隊への変換)

第95条　側面縦隊から同方向に縦隊を作らせるには、「縦隊作れ―進め」の号令をかける。

(側面縦隊から併立縦隊への変換)

第96条　側面縦隊から同方向に併立縦隊を作らせるには、「併立縦隊作れ―進め」の号令をかける。

(横隊から縦隊への変換)

第97条　横隊から同方向に縦隊を作らせるには、「縦隊作れ―進め」の号令をかける。

(中隊の解散)

第98条　中隊の解散は、第66条の規定を適用する。

(大隊の隊形)

第99条　大隊の隊形は、大隊横隊及び大隊縦隊とする。ただし、必要ある場合に指揮者は、別に隊形を定めることができる。

(横隊及び縦隊)

第100条　大隊横隊は、中隊縦隊を横に並列した隊形で、主として点検に用い、第10図のとおりとする。

(大隊訓練)

第101条　大隊訓練を行うには、前に規定した諸制式によつて実施するほか、この条の規定による。

(目的)

第102条　車両操練の目的は、単車及び車両部隊としての各種行動の基礎を鍛練することにある。

(主眼)

第103条　操練の主眼は、人車一体となり、正確にして軽快な行動をとり得るよう訓練するとともに、指揮者の指揮能力の向上を図るものとする。

(操練の留意事項)

第104条　車両操練上留意すべき事項は、次の各号に掲げるところによる。

(信号)

第105条　前方(後方)からの信号は通常各車ごとに確実に後方(前方)に伝え、次に緊急を要する信号は、速やかに行わなければならない。

(準用)

第106条　車両操練に必要な事項で、この章に定めていないものは、徒歩訓練の章に規定する事項を準用する。

(目的)

第107条　単車操練の目的は、単車行動の基礎を鍛練するとともに、車両部隊操練の基礎を作ることにある。

(主眼)

第108条　訓練の主眼は、分隊長又はその職務を代行する者(以下「分隊長」という。)以下の者が協同動作を保ちながら、各自それぞれ規律を守り、人車一体となつて正確に行動できるように訓練することにある。

(操練上の注意事項)

第109条　単車操練は、まず運転員に基本の動作を、分隊長に指揮法、運転員の援助法等を教育したのち相互に連携させて総合的に訓練しなければならない。

(下車時の定位)

第110条　乗車員を下車時の定位につけるときは、「集れ」と号令する。

(乗車時の定位)

第111条　乗車員の乗車時の基準定位は、第13図のとおりとする。ただし、車両の種別又は人員の都合により、これによらないことができる。

(乗車時の姿勢)

第112条　乗車している場合は「気を付け」の号令で、次の姿勢をとる。

(乗車)

第113条　乗車員を乗車させるには、「乗車」の号令をかける。

(下車)

第114条　乗車員を下車させるときは、「下車」の号令をかける。

(機関始動)

第115条　機関を始動させるには、「機関始動」の号令をかける。

(機関停止)

第116条　機関を停止させるときは、「機関停止」の号令をかける。

(前進)

第117条　前進させるときは、「前進」の号令をかける。この場合、必要があれば号令の前に速度、行進目標を示す。

(停止)

第118条　停止させるときは、「止れ」の号令をかける。ただし、やむを得ず急停止させるときは、号令を短く切り、かつ、急速にかける。

(速度の増減)

第119条　速度を増減させるときは、「速度を増せ」又は「速度を落せ」の号令をかける。この場合、必要があれば号令の前に速度増減の程度を示す。

(方向変換)

第120条　車両を方向変換させるには、「右(左)に向きを変え―進め」の号令をかける。この場合、必要があれば号令の前に角度又は目標を示す。

(旋回)

第121条　車両を旋回させるには、「右(左)へ旋回」の号令をかける。この場合、必要があれば号令の前に旋回の角度又は目標及び使用してもよい地域を示す。

(後退)

第122条　車両を後退させるには、「後退」の号令をかける

(側方移動)

第123条　車両を側方に移動させるには、「右(左)に寄れ」の号令をかける。この場合、号令の前に移動の距離及び使用してよい地域を示す。ただし、側方移動は、停止間においてのみ行うものとする。

(目的)

第124条　車両部隊操練の目的は、車両部隊の部隊活動の基礎を鍛練することにある。

(主眼)

第125条　操練の主眼は、指揮者の指揮能力と各車間の協同連係の向上を図ることにある。

(基準車、基準縦隊及び基準部隊)

第126条　部隊の整とん及び運動を規正するために基準車、基準縦隊及び基準部隊を定める。

(距離及び間隔)

第127条　訓練の場合における距離は、おおむね10メートルとし、その間隔は、おおむね3メートルとする。ただし、集合時における距離は、おおむね5メートルとする。

(車両部隊と徒歩部隊との関係)

第128条　車両部隊と徒歩部隊とは、通常、それぞれ別々の行動をとるものとする。

(要旨)

第129条　指揮者車は、通常、基準車若しくは基準縦隊又は基準部隊の前方に位置する。

(縦隊)

第130条　縦隊は、部隊の大小を問わず運動に最も適した隊形で、全車両は、第17図のように縦に1列に重なり、通常、各車の軸心を1線にそろえる。

(中隊以下の隊形)

第131条　中隊以下の隊形は、縦隊のほか横隊及び並列縦隊とし、横隊は、主として集合に、並列縦隊は、集合及び近距離の運動に用いる。

(大隊の集合隊形)

第132条　大隊の集合隊形は、縦隊のほか大隊縦隊及び大隊横隊とし、指揮者車は、大隊の前方おおむね10メートルに位置する。

(集合)

第133条　部隊を集合させるときは、指揮者は、隊形及び必要があれば基準車の位置を示したのち、集合を命ずる。

(整とん)

第134条　横隊及び並列縦隊の車両部隊を整とんさせるには、「整とん始め」及び「整とんやめ」の号令をかける。ただし、指揮者は、号令をかける前に、必要な人員を下車させ、整とん線上に基準車、標員等を配置して、その整とんを正すものとする。

(行進)

第135条　車両部隊を行進させるには、指揮者は、必要があれば行進目標及び速度を示したのち号令をかけ、更に行進中にあつては必要に応じ速度を示す。

(停止)

第136条　車両部隊を停止させるときは、「止れ」の号令をかけ、行進間の距離及び間隔を保つたまま停止させるときは、「その場に―止まれ」の号令をかける。

(目的)

第137条　操法訓練の目的は、消防用機械器具(以下「機械器具」という。)の取扱い、及び操作の基本を習熟させ、災害防ぎよ上の諸般の要求に適応させるにある。

(主眼)

第138条　操法訓練の主眼は、隊員各自の任務分担を明確に遵守させて、機械器具の取扱い操作の確実を期するとともに、共同動作が円滑適正に行われ、有効適切な活動ができるよう訓練することにある。

(操法訓練の種目)

第139条　操法訓練の種目は、次のとおりとする。

(委任)

第140条　前条の操法訓練の実施に関し必要な事項は、消防長が定める。

(礼式の種別)

第141条　礼式は、隊員及び部隊の行う敬礼及び儀式とする。

(本編の適用)

第142条　本編の規定は、原則として精華町消防吏員服制規則(昭和49年規則第10号)及び精華町消防団員服制規則(昭和53年消防本部規則第5号)により定められた服装(以下「制服」という。)を着用した隊員及び部隊に適用する。

(礼式の実施)

第143条　礼式の実施に際しては、厳正明確を旨とし、隊員の規律と品位を保つように注意しなければならない。

(敬礼の種類)

第144条　敬礼は、各個の敬礼、部隊の敬礼及び旗の敬礼とする。

(敬礼の一般的事項)

第145条　敬礼は、別に各節に定めるもののほか、受礼者その他敬礼を行うべきものを明らかに認め得る距離(おおむね5メートル)において相手に注目して行う。

(答礼)

第146条　敬礼を受けた者は、答礼を行うものとする。

(敬礼動作)

第147条　敬礼動作は、別に各節において定めるもののほか、次の各号に掲げるとおりとする。

(各個の敬礼)

第148条　各個の敬礼は、次の各号に掲げるところによる。

(敬礼の省略)

第149条　隊員が制服を着用していない場合その他相手が受礼者であるかどうか確認できない場合は、敬礼を省略することができる。

(歩行中の場合)

第150条　歩行中の隊員は、歩行のまま敬礼を行うことができる。ただし、国旗等及び隊員のひつぎ等に対しては、停止して敬礼を行うものとする。

(入室の場合)

第151条　入室のときは、職務の執行上支障ある場合を除き、室外において脱帽するものとする。

(辞令等の受領又は提出の場合)

第152条　室内で辞令、賞状及び書類等を受けるときは、授与者を離れることおおむね2メートルの位置で停止し、敬礼を行つたのち、受領しやすい位置に直ちに前進し、帽子を左わきにはさみ、右手でこれを受け、左手を添えてこれを見たのち、左手に収め、次いで帽子を右手に移しもとの位置に復して、再び敬礼を行つたのち、退去するものとする。

第153条　室外で辞令、賞状及び書類を受けるとき又は書類等を提出するときは、授与者からおおむね5メートルの位置で敬礼を行うほか、前条の規定に準じて行う。

(命令若しくは諭告の受領又は陳述若しくは申告の場合)

第154条　室内で、上司から命令若しくは諭告を受け又は上司に陳述若しくは申告を行うときは、第151条の規定により敬礼を行つたのち、状況により適宜前進し、命令若しくは諭告を受け又は陳述若しくは申告を行つてもとの位置に復し、再び敬礼を行つた後、退去するものとする。

第155条　室外で、上司から命令若しくは諭告を受け又は上司に陳述若しくは申告を行うときは、上司からおおむね5メートルの位置で敬礼を行うほか、前条の規定に準じて行う。

(訓授場、教養場等における場合)

第156条　訓授場、教養場等に訓授者又は上司若しくは教養者(以下「訓授者等」という。)が来場したときは、在場中の最上級者又はあらかじめ定められたものが「気を付け」又は「起立」の号令を下し、訓授者等が定位についたとき「敬礼」の号令で一斉に15度の敬礼を行い、「直れ」の号令でもとに復し、次に「整列―休め」、「休め」又は「着席」の号令をかける。

(訓授中又は教養中若しくは作業中の場合)

第157条　室内で、訓授中又は教養中若しくは作業中上司が来場したとき、又は退場するときは、訓授者等のみが敬礼を行う。

(敬礼の方法)

第158条　着帽時の敬礼は、最敬礼、挙手注目の敬礼又は姿勢を正す敬礼とする。

(最敬礼)

第158条の2　隊員のひつぎ等に対しては、最敬礼を行う。

(挙手注目の敬礼)

第159条　挙手注目の敬礼は、次の各号に掲げるものについて行う。ただし、右手を上げることができないとき又は正規の方法により難いときは、15度の敬礼を行う。

(姿勢を正す敬礼)

第160条　姿勢を正す敬礼は、次の各号に掲げるものについて行う。

(敬礼の方法)

第161条　脱帽時の敬礼は、最敬礼、15度の敬礼及び姿勢を正す敬礼とする。

(最敬礼)

第162条　隊員のひつぎ等に対しては、最敬礼を行う。

(姿勢を正す敬礼)

第163条　国家、国旗等に対するとき、又は室内において上司に応答するときは、姿勢を正す敬礼を行う。

(15度の敬礼)

第164条　前2条に定めるもののほか、脱帽している場合は、15度の敬礼を行う。

(部隊の敬礼)

第165条　部隊は、その指揮者が第148条の規定により敬礼を行うべき場合に敬礼を行うものとする。

(部隊の敬礼の方法)

第166条　部隊の敬礼は、最敬礼、注目の敬礼、かしら右(左、中)の敬礼、姿勢を正す敬礼又は指揮者のみの敬礼とする。

(敬礼を行う単位)

第167条　部隊の敬礼は、独立する分隊、小隊又は中隊では各部隊ごとに、大隊では中隊ごとに行う。ただし、2個大隊以上の部隊で停止間の場合は、大隊ごとに行うものとする。

(個々の隊員に対する敬礼)

第168条　個々の隊員に対する部隊の敬礼は、その指揮者より上司の者でなければ行わない。

(部隊相互の敬礼)

第169条　部隊相互の敬礼は、指揮者の階級の下の者から行う。

(室内又は夜間の敬礼)

第170条　部隊の敬礼は、室内又は夜間においては、特に必要がある場合のほか、行わない。

(部隊の敬礼の省略)

第171条　第149条の規定は、部隊の敬礼の省略について準用する。

(行進中の場合)

第172条　行進中の部隊の敬礼は、速足行進で歩調を整えたのち、受礼者のおおむね7メートルの位置で、指揮者の号令により第147条第4号の敬礼を行う。ただし、都合により、隊員はみち足のままとし、指揮者のみが速足行進で敬礼を行うことができる。

(分列行進の場合)

第173条　指揮者は、敬礼の始点に達したときは、挙手注目の敬礼を行い、敬礼の終点を過ぎたときは、もとに復して列を脱し、速やかに観閲者の右側後方に至り、分列行進の終わるまで同所に位置する。

(車両及び船艇の場合)

第174条　車両及び船艇の乗員が、敬礼を行つたときは、指揮者の号令でそのまま注目し、指揮者は、着席したまま敬礼を行う。ただし、都合により、指揮者のみの敬礼によることができる。

(停止間の場合)

第175条　停止間の部隊の敬礼は、まず隊列を正し、受礼者が部隊のおおむね7メートルにきたとき指揮者の号令により第147条第4号の敬礼を行い、「直れ」の号令でもとに復する。

(観閲の場合)

第176条　観閲における部隊の敬礼は、観閲者が大(中)隊の先頭に近づいたとき、その大(中)隊長は、「気を付け」の号令を下し、次いでおおむね7メートルに近づいたとき、「かしら―右」の号令を下し、中(小)隊長以上は挙手注目の敬礼を行い、隊員は、これを目迎目送する。

(車両及び船艇の場合)

第177条　第174条第1項の規定は、停止間の敬礼について準用する。

(最敬礼)

第178条　隊員のひつぎ等に対しては、最敬礼を行う。

(注目の敬礼)

第178条の2　国旗等に対しては、注目の敬礼を行う。

第179条　かしら右(左、中)の敬礼は、次の各号に掲げるものについて行う。

(姿勢を正す敬礼)

第180条　姿勢を正す敬礼は、次の各号に掲げるものについて行う。

(敬礼の方式)

第181条　部隊が脱帽している場合は、指揮者のみの敬礼を行う。

(最敬礼)

第182条　前条の規定にかかわらず、隊員のひつぎ等に対しては、最敬礼を行う。

(姿勢を正す敬礼)

第183条　国歌、国旗等に対しては、姿勢を正す敬礼を行う。

(旗を持つ者の位置)

第184条　旗を持つ者の位置は、大(中)隊横隊については、大(中)隊長の右方おおむね1.5メートル、大隊縦隊にあつては、大(中)隊長の後方おおむね1.5メートルによる。

(旗の持ち方)

第185条　隊の標識である旗の持ち方は、特別の定めがないかぎり、旗ざおの下端を右足先にあて、右手を前腕を水平にして旗を垂直に保つものとする。ただし、旗ざおバンドのある旗の持ち方は、旗ざおの下端を右もも付近にある旗ざおバンドにあて、右手をもつて旗ざおを肩の高さの個所でにぎり、ひじを自然に少しまげ、旗の先端をわずかに前方に傾けるものとする。

(旗の敬礼の方式)

第186条　隊の標識である旗の敬礼は、指揮者の号令により旗を持つ者が旗ざおの下端を右足先又は右ももにあてたまま、右手を十分前にのばしてこれを行う。

(隊員の呼称)

第187条　隊員は、すべて氏及び職名又は階級を併用して呼称する。ただし、都合により氏又は職名のみを呼称する。

(上司との同行)

第188条　上司と同行するときは、先導する場合その他特別の場合を除き、同行者1人のときは、左側又は後方につき、2人以上のときは、その両側又は後方につくものとする。

(車両乗降)

第189条　上司と車両に乗車するときは、特別の場合を除き、上司を先にし、降車するときは上司を後にするものとする。

(短艇内の席の順位)

第190条　短艇に乗り組むときは、上司を後にし、艇尾に近い席の中央を上席とし、順次艇首に近い席につき、降りるときは、上司を先にするものとする。

(表彰式等における特例)

第191条　表彰式等において受賞者が複数の場合は、第152条及び第153条の規定にかかわらず、複数の者が一同に敬礼動作を行うか、又は受賞者の代表者をあらかじめ指定して行うことができる。

(儀式)

第192条　儀式は、観閲式、表彰式、祝賀式、葬送式、出初式、入校式及び卒業式等とする。

(儀式の執行)

第193条　儀式は、2以上の儀式をあわせて執行することができる。

(観閲式を行う場合)

第194条　観閲式は、次の各号に掲げるものについて行う。

(観閲式の隊形)

第195条　観閲式の隊形は第22図のとおりとし、車両その他の機械のある場合は1列横隊とし、隊員の後方に先端をそろえて配列し、車両その他の機械のない場合は大(中)隊横隊とする。

(観閲者の臨場及び退場)

第196条　観閲者が臨場したときは、指揮者、「気を付け」の号令を下し、観閲者が定位についたときは、第175条及び第176条の規定による敬礼を行い、次いで前進して、人員及び機械器具その他必要事項を報告し、終わつて「整列―休め」の号令を下したのち、観閲者を誘導し、又はこれに随行する。

(観閲における部隊の敬礼)

第197条　観閲における部隊の敬礼は、第176条の規定により行う。

(分列行進の隊形)

第198条　分列行進の隊形は、第23図のとおりとし、徒歩部隊の場合においては、大隊縦隊とし、車両部隊の場合においては、1列縦隊又は大隊縦隊とする。ただし、車両部隊に徒歩部隊が参加するときは、車両部隊は、徒歩部隊の後に続くものとする。

(分列行進)

第199条　分列行進を行う場合において指揮者は、第24図のとおり敬礼の始点及び終点標員をおいた後、行進を命ずる。

(分列行進中の敬礼)

第200条　分列行進中の敬礼は、第173条の規定により行う。

(行進終了の部隊)

第201条　行進が終わつた部隊は、逐次指揮者の定める位置に至つて、観閲者退場に対する敬礼の準備をする。

(儀式終了の報告)

第202条　儀式が終了した場合(行進の場合は、標員が撒収した後)指揮者は、観閲者の前面に至つて、儀式終了の報告を行い、命令を待つものとする。

(その他の儀式)

第203条　表彰式、祝賀式、出初式、葬送式、入校式及び卒業式等は、当該儀式の執行者の定めるところによる。

(要旨)

第204条　この編は、隊員の人員、姿勢、服装、訓練、礼式、機械器具、備品(貸与物品を除く。以下同じ。)及び貸与物品等を検査するために必要な事項を定めるものとする。

(点検の種類)

第205条　点検は、通常点検、特別点検及び現場点検とする。

(点検者及び指揮者)

第206条　点検は、指揮監督の任にある者が点検者となり、これにつぐ幹部の者が指揮者となつて行う。

(点検の隊形、項目及び方法の変更)

第207条　点検を受ける人員が少ないとき、又は点検を行う場所が狭いときその他この編の規定どおり点検を実施し難い理由のあるときは、この編の規定の趣旨に反した限り、点検の隊形、項目及び方法等を適宜変更して行うことができる。

(部隊編成)

第208条　通常点検及び特別点検中において、礼式及び訓練の点検を行うときは、次の各号の要領によつて第25図のとおり部隊を編成する。

(点検の隊形)

第209条　前条の点検の隊形は通常、小隊において横隊、中隊においては中隊縦隊、大隊においては大隊横隊とする。

(機械器具点検における部隊編成)

第210条　機械器具の点検を行うときは、指揮者は次の各号の要領によつて第26図のとおり部隊を編成する。

(行動及び動作等の準用)

第211条　特別点検及び現場点検の際における動作について、特に定めのないものは、通常点検の規定を準用し、点検の行動及び動作等については、この編のほか第2編訓練及び第3編礼式に定める規定を準用して行う。

(通常点検の内容)

第212条　通常点検は、人員、姿勢、服装及び消防手帳(以下「手帳」という。)機械器具保存手入の適否並びに応急準備の検査を行うものとする。

(通常点検の実施)

第213条　通常点検は、消防本部においては毎月1回以上行うものとし、消防団にあつては、招集又は演習の際に適宜これを行うものとする。ただし、点検の全部を行うことができないときは、適宜分割してこれを行つてもよい。

(通常点検の要領)

第214条　指揮者は、点検者が臨場したときは、「気を付け」の号令を下し、点検者が定位についたときは、これに対して部隊の敬礼を行い、人員数その他必要事項を報告したのち、点検者の左側おおむね1.5メートルの位置につき、順次次の号令を下す。ただし、人員が多数のときは第4項に定める点検を行う間、他の隊員を「整列―休め」させることができる。

(機械器具点検の要領)

第215条　機械器具の点検は、第213条及び第214条の規定に準じて行い、指揮者は、順次次の号令を下す。

(特別点検の内容)

第216条　特別点検においては、次の各号の全部又は一部の事項について検査を行う。

(特別点検の実施)

第217条　特別点検は、毎年1回以上行う。

(特別点検の種目)

第218条　訓練の特別点検は、次のとおりとする。

(訓練特別点検要領)

第219条　前条の点検を行うとき、指揮者は、徒歩訓練のうち各個訓練においては、点検を受ける者を1列横隊にして適当な間隔に開かせ、部隊訓練、車両操練及び操法訓練においては、適当な部隊を編成したのち、号令を下して行う。

(礼式特別点検の種目)

第220条　礼式特別点検の種目は、次のとおりとする。

(室内の敬礼及び室内外の辞令等授受の敬礼の点検要領)

第221条　室内の敬礼及び室内外の辞令、賞状及び書類等の授受の敬礼の点検を行うときは、第27図のとおり指揮者は、前列の中央おおむね2メートル前に出発点を適当な位置に境界線を定め、礼式の種目及び出発点その他必要な事項を指示したのち、「前列1歩前ヘ―進め」の号令を下し、次に「整列―休め」の号令を下し、点検者が所定の位置についたとき、指揮者の位置に至つて、「始め」の号令を下す。ただし、室外の辞令、賞状及び書類等の授受の点検を行う場合は、境界線を定めない。

(室外の敬礼の点検要領)

第222条　室外の敬礼の点検を行うときは、第28図のとおり指揮者は、右翼きよう導の右1歩の位置に出発点を定め、礼式の種目及び出発点その他必要な事項を指示したのち、「整列―休め」の号令を下し、点検者が所定の位置についたとき、指揮者の位置に至つて「始め」の号令を下す。

(部隊の敬礼の点検要領)

第223条　部隊の敬礼の点検を行うときは、指揮者は、これを指示したのち、定位について、点検者が所定の位置についたとき、「かしら―右(左、中)」の号令を下す。

(消防操法等特別点検の種目)

第224条　消防操法特別点検の種目は、次のとおりとする。

(施設及び防ぎよ演習特別点検の種目)

第225条　施設及び防ぎよ演習特別点検の種目は、次のとおりとする。

(機械器具特別点検の種目及び事項)

第226条　機械器具特別点検の種目及び事項は、次のとおりとする。

(機械器具特別点検の要領)

第227条　機械器具特別点検を行うときは、指揮者は、あらかじめ検査に便利なように必要な準備をするものとする。

(備品及び貸与物品特別点検の種目及び事項)

第228条　備品及び貸与物品の特別点検の種目及び事項は、次のとおりとする。

(備品及び貸与物品特別点検の要領)

第229条　備品及び貸与物品の特別点検を行うときは、指揮者は、あらかじめ、備品及び貸与物品の配置の場所を定めて、検査に便利なように必要な準備をするものとする。

(点検後の処置)

第230条　点検者は、第226条及び第228条に定める点検を終了したのち、必要と認めるときは、修理又は補充を命じなければならない。

(現場点検の内容)

第231条　現場点検は、水火災の防ぎよその他の作業が終つたとき、現場において、次の各号の事項について異状の有無について検査を行う。

(現場点検の要領)

第232条　前条の点検は、出場の車両、消防艇及び徒歩部隊ごとにその長が行う。